映画を観ることで内なる自分を発見することもできる

人間の本質を考えてみる

自分という人間を、本当にしっかりと理解している人は、いったいどれくらいいるのでしょうか。
人の価値観は育った環境、周りの人間からの影響など、様々なものにより培われていくものですが、似通った状況で過ごしてきてもやはり一人一人違う部分はあるものです。

そういったことに気づくのは人と議論をした時などが多いですが、本を読んでいる時や映画を見ている時などは現実での議論とは違い相手の反応を気にしなくても良いので、ある意味本当の自分を知ることが出来ます。

本は活字を追うのが好きな方であれば何ら問題ありませんが、字がぎっしりと羅列されているのを見るだけでも苦手だという意見も多いので、そういった方には映画ならもっと敷居が低く誰でも気軽にチャレンジできるのでお勧めです。

見るのはどんな分野の映画でも構わないもので、実話をもとにしたものでも作り話でも、そこに繰り広げられる世界を目で見て、登場人物一人一人の声を耳で聞いていくうちに、自分ってこんな感情を持っていたんだ、こういったことに興味を惹かれるんだ、逆にこの領域は全然関心がないな、といった事実を発見することが出来ます。

そうなれば興味を惹かれる分野の映画をどんどん探していけば、作られた年代や監督、国、俳優が全く違っていたとしても、違う作品であるのにつながりが見えたりすることもあり非常に面白いものです。

映画は人生に影響を与えるほどの道標になることも

例えば歴史上実際に起こったことをもとにした作品であるなら、色々な角度からその出来事を見ることが出来るので、より深く、違った環境下で生きてきた人の考えも理解できるようになったりすることもあります。

今までは完全に悪だと決めつけていたようなことでも、見方を変えれば理解できなくもない、そういった感想を抱くようになることも多く、このような感情になることは人の多様性を認められる人間になれることにもつながり、人としてかなり成長することが出来ると言っても過言ではありません。

また、以前見た映画で興味を持った仕事に就くようになった、とても感銘を受けたセリフがあったなど、人生に大きな影響を受けるケースも多く、言い換えれば道しるべのような存在になった方もいらっしゃるでしょう。

映画は小説よりも人間の視覚や聴覚を刺激し、時として画面からにおいまで漂ってくるかのような錯覚も覚えることも多く、多方面からの刺激によって思いがけない自分を知るチャンスに巡り合うことも少なくありません。

現実世界ではこれほどまでに様々な世界をのぞくことなど不可能であり、数えきれない作品に出会えば出会うほど知識が広がります。
そしてそこで蓄えた知識をもとに熟慮するようになれば、さらなる成長を遂げることが出来るはずです。

2回目見たときにまた違った側面を垣間見ることができる

今の置かれている状況の中で、本当は自分は何がしたいのか、どういった方向に向かっていきたいのか、揺ぎ無く答えられる人など多くはないでしょう。

何かに迷った時、漠然とした道しるべが欲しいと思った時、そんなタイミングで素晴らしい作品に出会えるラッキーな方もいますが、そうでなくても以前見た作品の中の一場面がフラッシュバックしてきたりすることもあるのです。

さらにお勧めなのは作品を見た後、色々な方の口コミ評価などにも目を通してみたり、その作品のあらすじを解説している記事を読んでみたりすると、より理解が深められます。

実は事実をもとにした作品など一度見ただけでは理解できないことも多く、消化不良のまま終わってしまうことも良くあります。
最初にあらすじをすべて読んでしまうと面白みに欠けてしまうこともあるので、とりあえずはまっさらな状態で鑑賞して、その後口コミ評価やあらすじをおさらいし、予備知識を入れたうえで見るとまた違った感じ方をするかもしれません。

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